ふたつのノートがある。
ひとつは「あたまのノート」そしてもうひとつは「こころのノート」。
僕ら訪問介護事業所には個々のお客様宅サービスに入るにあたって“手順書”なるものを作成します。要は作業マニュアル的扱いの物です。 掃除ひとつとって見ても、個々人のお宅で手順、もといこだわりが違ってきますので、時にはその手順書が3枚、4枚にわたり作成することもあります。
その手順やこだわりを個人顧客ファイルに残していく事になり、またそれを実際にサービスに入るヘルパーさん達に渡し、円滑に進めていく事になるわけです。
でも・・・手順なんかは伝える事はたやすい。だから「あたまのノート」に記録していく。 難しいのは、その利用者の生活背景にひそむ色々な想いの部分。でもそこが一番重要で大事になるわけです。家族の親御さんに対する想いや、逆に遠方に住む息子さん達へ心配掛けまいとする本人の想い、ご本人の自尊心への配慮の問題など、さまざまな気持ちの部分が伝えがたく難しい・・・。
そこで、四の五の話しながら、こういう状況でサービスを利用しておられるけどもって説明し最後に言う決まり文句が・・・・「今の話、あなたの“こころのノート”に刻んどいてっ」って言う事にしています。
それがあたまのノートに記すべき事とこころのノートに刻むべき気構えのお話。