先日の夜、ある利用者様宅を訪ねた時のお話。
今年の3月からサービスを開始した利用者様で息子さんと二人暮らしのお母様である。
玄関先で息子さんにご挨拶すると、夜9時頃にも関わらず是非とも上がって母の顔を見て
下さいと仰った。・・・年の頃、30代半ばの息子さんである。
夜分失礼かと思ったが少しお邪魔させて頂いた。
開口一番、"母の顔を見てやって下さい。" "こんなに顔の色艶が良くなってびっくりしてます。"
と手を差し出した先には、ご飯粒を口につけながらも笑顔の母の顔が・・・・。
食卓のテーブルには、お刺身のご馳走を食べているお母様が座っていらっしゃいました。
息子さん曰く、「今日は、母の誕生日なんです!! 77歳になりました」・・・と。
テーブルの横に置いてあった真新しい運動靴を持ち上げて息子さんが、私に・・・「これが
母への誕生プレゼントなんです。○○ヘルパーさんと散歩に行くのを、余りに楽しみにして
いるから」・・・と。何でも「ヘルパーさんが来るようになってから見違えるように母が生き生きと
しているのが嬉しくて嬉しくて」・・・と。
お勤め先の会社の刺身を準備して下さり、一緒に食べて母を祝って下さいとまで・・・・・
「このマグロは普通では、食べれない部分」「ヘルパーさんにお風呂に入れてもらって綺麗に
なったでしょ」「母に話相手が出来て本当に良かった」とか矢継ぎ早に感謝のお言葉が・・
一気呵成に堰きをきったように幸福感一杯のお話をして頂きました。
そう云えば、サービス開始前の担当者会議の時は、息子さんは失業中で4月から働くにも
母を一人家においたままでは心配だから・・・と初めての訪問介護サービス受ける環境での
スタートだったから、きっと不安な面持ちだったんでしょう。
介護保険制度のタイムリーヒットのおかげで、帰りの車の中で妙に幸せな気持ちで家路へ
向かい、真っ先に仏壇に線香をあげ、家内にその話をしながら晩酌をさせて頂きました。
息子さんの一気呵成の話をしながら流した涙を忘れないでおこう・・・・・。