認知症と知的障害があるものの、とっても素直でかわいいと思える女性の利用者がいる。息子様も軽い知的障害があるものの、その息子様の介護で在宅生活が成り立っている。
利用者が着る服は、ヘルパーが時々買っている。先日、後見人から電話があった。
「ヘルパーさんから服を買ってもらっているけど、なんかデザインとかが気に入らないのがあるみたいなんですねえ。たとえば、自費のヘルパーさんが本人を連れて服を買いにいくということが出来ませんか?」
えっ?そうなのか・・・服のデザインなどには興味がないものと思い込んでいた自分を恥じた。そうだよね。自分が着る服は自分が選びたいのは当たり前だよねえ。たとえ、認知症があったとしても・・・
後見人に答えた。
「わかりました。私が来週本人を連れ出して一緒に服を買いにいきます。」
普通なら、自費でヘルパーを雇い、買い物同行するところではあるが、なぜか、私が行く!!と即決していた。本日、別件で自宅を訪問して、
「来週、私と一緒に服を買いに行きましょう。○○さんはどんなデザインの服が好きなのかなあ?楽しみにしてま~す。」
と話すと、こぼれんばかりの笑顔を見せて照れていた。こんな笑顔を見たいから、一緒に買い物に行きたいのかもしれない。今まで、なんの主張もわがままも言わなかった利用者が、自分で服を選びたいと言った。ただそのことが嬉しくて・・・・
あれもこれもしなければならない仕事が山積みで、ゆったり買い物をしている時間はないのだが、何とか時間を作ろう。きっと私自身が幸せな気分になれるだろうと確信できるから・・・・・
宇野 恵子
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