ALSと診断されて半年たつ利用者。半年前に初めてお会いした時は、自力歩行が出来ていた。
そして今・・・・両足の筋肉はまったく機能せず、右手も機能ゼロとなった。左手がなんとか動かせるので、ベッド操作は自分でリモコン操作し、リクライニングを行っていた。
ところが、本日、ベッドのリモコンがどうもうまくいかない。リモコンのボタンがフラットになっていて、抑えても弱った指ではベッドをうまく作動出来なくなっていた。レンタルベッドならすぐに福祉用具事業所に依頼し、リモコンを交換してもらうのだが、障害給付のベッドである。ただでさえ疲れている奥様に、ベッド操作をたびたび依頼するのはしのびないと利用者は気落ちしている。
さて、どうしたらいいだろう?ちょうどサービス担当者会議を開いていたので、みんなの意見を聞く。ボタンを押しやすいよう、ボタンを高くしなければならない。その材料は?その方法は?ホームセンターに行けば、材料を見つけられる?なかなか決めてとなる案が浮かばない。
帰りの道すがら、運転しながらも、どうしたらこの問題を解決できるだろう・・・?ずっと頭の中で、色々な方法をイメージしていた。(事故にあわなくてよかった)
そして、突然ひらめいた!介護実習普及センター(ふくふくプラザ)のポスターで、障害者が、自分で靴下を履けるようにするための自助用具があったじゃないか。きっと、何とかなる!と確信した。
事務所に帰りつくなり、電話をかけ、今の状況を説明する。そのリモコンを持ってきてほしいと言われたが、その間、ベッド操作が出来なくなるのは困ると言ったら・・・・
「わかりました。それでは、センター職員と用具作成のボランティアを自宅まで派遣しましょう。大丈夫ですよ。細工をして押しやすいボタンを取りつけることは可能です。」との返事。
ヤッタネ!!思わず両手をあげて万歳する。ひさびさ嬉しい出来事だった。興奮して、ことの経緯を奥様に電話する。とても喜んでくれ、
「ありがとうございます。もう、何から何まで・・・・宇野様様です。」
この一言で全ての苦労が喜びに変わった・・・・
宇野 恵子
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