福祉用具事業所の営業マンが、履くだけで足の指圧が出来るサンダルとやらのパンフレットを持ってきた。しかも定価1800円が1300円になるという。これは、いいんじゃない?と思った私は、
「サンダルの全種類をもっといで。」と告げた。たくさんの箱をかかえて、営業マンは飛んできた。実際履いてみると、痛くもなく、履き心地満点。それでいて、指圧が出来るなら、なかなかのすぐれものじゃないかと気に入った。
ケアプランサービスにそのサンダルを並べ、職員や登録ヘルパーさん、はては社長まで声をかけて、
「このサンダルはいいと思うよ~。履いて、履いて!社長、奥様にも買ってやらんと!」と呼びこんだ。あっという間に、16足お買い上げ~!!
夕方、かの営業マンから電話がある。
「あの~、どうでしたでしょうか?」遠慮がちに聞いてくる。
「16足、注文とったよ。だいたい何で私が営業してんのよ?」 「ははあ!!ありがとうございます!」
きっとあの営業マンは、これから無理難題、緊急依頼にも誠意を持って対応してくれるだろうと確信した。
つい最近も、自宅近くの「めんたいこ」工場が移転するらしく、今までの感謝を込めた破格値でめんたいこが売り出されたことがある。味のよさと安さを知った私は、さっそく会社でこのめんたいこの注文をとって回った。再注文も合わせると、その数、30箱!!
いそいそと、その工場内の販売店まで車を走らせながら・・・
「はて?なんで私は、一銭の得もないのに、注文をとって、買い出しまでやってるんだろう・・・・?」という考えがふと浮かんだが・・・「まっ、いっか・・・」と肯きながら、大きな箱をかかえて会社に戻った。
会社のみんなが言う。『商売上手やねえ~』
やっぱり?!
宇野 恵子
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