専務と要件があって外出したついでに、以前勤務していた病院に営業にいった。その病院は、20年前に出産を機に退職した病院だ。20代の、人生の中で一番輝かしい時期をそこで過ごした。
訪問看護・ケアプランセンターに寄ると、私の顔を見て、
「ああ、どこかで見たことありますよねえ!」と二人のナースが近寄ってくる。
「昔、昔オペ室にいましたあ!」 「そうそう、マスクの上の、その眼、覚えています。まだ私、学生だったんですよ。」 しばらくキャー、キャーと騒ぐ。すぐそばでカンファレンスの最中でした。お騒がせしました・・・・
次に地域連携室にお邪魔する。管理者は、オペ室にいた時の同僚。何十年ぶりかの再会。あの頃とまったく変わらず軽口をたたく。一気に時間が逆流したような楽しい時間だった。でも、営業も忘れず、
「今、ケアマネしてるんよ。紹介できる人がいたら、よろしくネエ!」 「わかった!」と小気味よい返事がもらえた。
帰り道、小さなクリニックに差し掛かった時に、
「あっ、ここにも元同僚がいるんだ。寄ろう、寄ろう。」その元同僚は昔、とても可愛がった後輩だ。クリニックの院長もよく知った医師。さきほどと同じように、抱き合って再会を喜びあった。ああ、昔の仲間はなんてみんな素敵なのだろう。
医師が同行した専務に聞く。
「やっぱりこの人は、今でも騒がしいですか?」
笑いながらうなずく専務を睨んだ。
宇野 恵子
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