本日、城南第3包括支援センターの認知症養成講座があった。
介護に従事する人はもちろん、地域の人、実際に家族に認知症の人がいて、その対応に苦慮している家族など、60人足らずの人が研修に来られた。その数だけ、サポーターが増えたことになる。ケアワーク九州もその研修計画に加わり、いろいろな人の協力を得て、これだけの人集めが出来た。
始まりは、ごくごく単純なものだった。私が、ケアワークの職員の研修の一環として、出前講座を包括にお願いしたことから始まった。それなら、一般の人をたくさん呼んで、認知症サポーター養成講座にしょうということになり、あれよ、あれよというまに、ことは進んでいった。
劇団の演技は大喝采。あはは。一回で終わるにはおしいぐらいの役者そろいだ。包括のI氏の講義は何度きいても新鮮で、胸にすーっと入ってくる。私の担当する利用者の半数は認知症と診断されているので、また気持ちを新たにすることが出来た。
私の利用者の家族で、認知症にどう向き合ったらいいのか、とても悩んでいる家族もきてくれた。夫が認知症を患ったが、どうしてもそれを受け入れることが出来ない妻。現役のころは、町内会長はもちろん、農協の役員など、常に役を5~6件引き受けていた夫なのに、その変りように、大きな嘆きがあった。食事が終わったばかりなのに、「ご飯は?」という夫を叱責している。親類の集まりごとがあっても、人前に夫を出したくない妻・・・その嫁が、そんな対応ではいけないよと言いたいけれど、嫁の立場では言えないから、いつも気を使っている。
「一般の人にたくさん声をかけています。認知症を知る機会になると思いますよ。」と言って、妻を誘った。研修中、思い当たることがたくさんあったのだろう。そして、講師が言う、「認知症の方は、いろいろなことが出来なくなるのではありません。ただ、出来にくくなっているだけです。いろいろな工夫でそれが出来るようになるのですよ。」という言葉に大きく頷いていた。
研修が終わり、その妻が私の前に近寄ってきて、言った。
「ありがとうございました。本当に勉強になりました。本当にありがとう。」
ああ・・・。たくさんの人が集まってくれたのも、もちろん嬉しいが、たった一人、この妻が、明日から夫へ愛情あるまなざしを向けてくれるだろうことが、一番の収穫だったように思う。
宇野 恵子
コメント