今年から、ケアプランでも、手作りのフラワーアレンジメントを作り、利用者の誕生日にプレゼントしている。
本日の誕生日は、認知がある利用者。その母親を献身的に介護している知的障害の息子様がいる。
当然、自分の誕生日なんて考えたこともなかっただろう。ちょうど声楽を勉強し、アヴェマリアを歌わせたら絶品のヘルパーもいたので、二人で明るくハッピーバースディを歌い、花を渡した。傍らにいた息子様、
「おふくろ!よかったね!誕生日やら忘れとったやろ!?」と一緒に大喜び。すると、にこにこして花を受取った利用者がだんだんうつむいた。そして涙をぬぐっている。その様子に私がびっくりした。認知症があっても、ちゃんと嬉し涙を流せるんだということに感動し、私の眼からも涙があふれる。
管理者会議で社長から提案があった。利用者への花束のプレゼントはとても利用者が喜んでくれていることに満足している。そこで、利用者だけではなく、一生懸命介護している介護者にもその幅をひろめてもいいのではないだろうかとの提案だ。
ケアプランでは、要介護4~5で一人で一生懸命介護している介護者をピックアップしている。しかし、問題は、その介護者の誕生日をどうやって知るかだ。利用者は、介護保険証があるので、一発でわかるが、介護者となると、唐突に誕生日は聞きにくい。いや、サプライズだからこそ、喜びは大きいのだ。
本日の誕生日の利用者は、要介護2。当然ピックアップの中には入らないが、「私はどうしても息子の○○さんにプレゼントしたい。」と他のケアマネに相談し了承を得た。さて、どうやって誕生日を知ろうか・・・?
「○○さん。ごめんなさい。○○さんで生活援助サービスが入ってますよね。時間数を確かめたいから、障害者サービス手帳を見せてもらえませんか?」 我ながら、いいアイデア!いそいそと見せてくれた。よし、誕生日は12月!!今年あげることが出来るじゃないか!!と表情には出さず、胸の中だけで小躍りした。
宇野 恵子
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