なにかにつけ、妄想による言動がある利用者。最近めっきり足腰が弱くなった。歩行していても、ふらつきがあり、道路を歩くときは、10mごとに休憩しなければならない。独居のため、なんとしても歩行を維持しなければならない。
しかし、その日の気分で言動が違うし、気分も変わる。機能訓練を重視しているデイサービスへの導入を慎重に慎重に行うことにした。体験の前日に顔合わせをお願いし、明日、またきますねといって退室した。
さて、体験の今日。調理支援を行っているヘルパーにどんな様子か聞くと、
朝から、「宇野さんはいつ頃くると?」といって待っているとのこと。更衣もスムーズに行ったということで、しめた!と思った。
「デイサービスの人が迎えにきましたよ。さあ、行きましょうかね。」と声をかけた。その途端、険しい顔をして
「その家を買わそうとしても、騙されんぞ!あんたが誰と結託しょうと買わん!」と激しい口調。???
よくよく話を聞けば、パンフレットにデイサービスの風景があり、不動産屋が来て、その家を買えと言っているとの妄想のよう・・・・・
あ~あ・・・・・スイッチが入ってしまった。こうなったら理解を得ることは無理。デイサービススタッフには謝罪して帰ってもらった。
「どんな人物かはよくわかったと思いますので、今後ともよろしく。あきらめずに導入していきますので、ご協力をお願いします。」との言葉を添えると、「承知しました。」と笑って帰ってくれた。
さて、次の一手を何としょう?家の中にデイサービススタッフを入れるのはまずいということがわかったから、スイッチが入らないよう、穏やかに玄関まで誘導して・・・・それから・・・・
妄想がはいらず、デイサービスにたどり着くことが出来たなら、きっと私は
バンザーイ!!!と、もろ手をあげて、踊り出すな・・・・
宇野 恵子
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