認知症がある私の利用者。今朝ヘルパーが訪問すると、またまた行方不明との連絡があった。2時間近く探してもいないので、警察に捜索願いが必要かなあと考えだした頃、地域住民に保護されたとの連絡があって、大急ぎでその家に向かった。
なんと、その方は、以前にも保護をしてくださった方で、同じ方に二度お世話になったことになる。とてもいい方で、「なんか見たことがある人だなあと思って、思い出したの。以前もらった名刺を大急ぎでさがしてね、連絡したんです。」と言われた。なんという幸運。手厚くもてなしてくれたようで、帰り際に「おじいちゃん、これおやつに食べてくださいね。」と御饅頭までくれた。「ありがとう、ありがとう。」とにこにこしている。大きな仏壇があり、その前で、両手を合わせて拝んだのには驚いたが、とても機嫌よく帰ることが出来た。
てな訳で、本日はめでたし・・・めでたしとなった。が、いつ事故にあうかもわからないので、区役所に相談し、緊急止む負えない処置を発令することが決定した。施設入居が決まるまで無事でいてくれよ~と祈るしかない。
今日の捜索で人の温かさに触れたことがいっぱいあった。自宅アパートは今、外装工事中である。仕事中のおじさんに「ここの住人、見かけませんでしたか?」と尋ねると、「ああ、あのおじいちゃんね、あっち方向に散歩にいきよったよ。8時半頃かなあ。あんた達も大変やねえ。」とねぎらってくれ、徘徊の方向と時間を知ることができた。そう時間がたっていないので、近くにいるとわかり安心できた。保護して帰る途中、ガソリンスタンドに寄り、「この方が前を通ったら、引き止めていてください。」とお願いすると、従業員の一人が「わかりました。ここで、ジュースを飲んでいてもらいますね。おじいちゃん、よろしく。」と利用者と握手された。何もわからないまま、利用者もにこにこして「よろしく。」と手を差し出している。
ほんと、徘徊さえなけりゃ、いつまでも自宅に住めるのになあ・・・・
宇野 恵子
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