記憶に新しい『ハドソン川の奇蹟』をやってのけた例の機長に関する文を見つけました。この機長、エンジンが停止した時に、管制官は、空港に引き返すように指示したらしいのです。しかし、ベテランであるがゆえに、引き返すことで途中で墜落し大きな参事がおこるリスクを瞬時に判断し、ハドソン川に着水したとのこと。犠牲者を一人も出すことなく、最後に機内に誰もいないか何度も見回ったということです。世界がたたえる大偉業を成し遂げたのに、機長として当たり前のことですと必要以上にマスコミにも露出しません。その姿勢もかっこいいですねえ。そして、インタビューで、こう答えています。
「私もこんな事態になるなんて、想像もしていませんでした。初めての経験です。ただ、考えたのは、今回のような判断ができるようになるために、今まで経験を重ねてきたんだなと思います。」
う~ん。重い言葉だなあ。誰しもさまざまな職種で経験を重ね、毎日一生懸命仕事をしています。そんな中で、いつ訪れるかもしれないピンチの到来。その時こそが、今までの経験がものを言うのですとその文の筆者は主張していました。このピンチを乗り越えるだけの経験を積んでいるじゃないかとあわてずに、ピンチを乗り切れたらいいですね。
私も、長く仕事を続けてきた中で、ピンチはたくさん到来してきたなあと振り返ります。思い出すのは、手術室で勤務していた時に、手術予定はいっぱいあるのに、病欠が何人も出て、新人しかいなかったとき・・・・ああして、こうして、こんな風にやろう!と、ある新人に興奮気味に話したときその新人がぼそっと言いました。「宇野さん、なんだかイキイキしてますね。」
はい?!といってお互いに大笑いしました。この一瞬で不安が吹き飛んだことを記憶しています。不安と緊張の中、ガクっとする言葉もいけますねえ・・・・
宇野 恵子
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